※ プロンプトの基本5要素(被写体・アクション・場所・カメラ・照明)から学びたい方は、Google Flowのプロンプト書き方|AI動画10例を先にお読みください。本記事は基本を理解した方向けのシーン別上級テンプレ集です。
Google Flowの基本プロンプトを覚えても、「なんかしっくりこない動画になる」「思った映像と違う」と感じることありませんか。私もそうでした。基本の型ができたあとに必要なのは、シーン別に使える具体的なテンプレ集なんですよね。本記事では人物・商品・モーション・カメラワークなど10シーン分のプロンプトテンプレを公開します。コピペで使えるので、今日からそのまま映像表現の幅を広げられます。
この記事の結論
Google Flowで思い通りの動画を作るコツは、「シーン別の構文テンプレを使い分けること」。人物・商品・風景など10シーンの型を覚えれば、毎回ゼロから書かなくても安定した品質で量産できます。テンプレは下記10個を組み合わせるだけ。2026年5月時点・Veo3.1対応です。
Google Flowのプロンプト上級編とは?基本との違い
結論からいうと、上級編のプロンプトは「シーン×カメラ×ライティング×モーション」を1文に組み込むことです。基本編は「何を映すか」だけ書くのが中心。上級編は「どう映すか」まで指定します。これだけで一気にクオリティが変わります。
具体的には、たとえばこんな違いがあります。
- 基本: 「カフェで読書する女性」
- 上級: 「カフェで読書する20代女性、窓際の自然光、低い位置からゆっくりトラックインするカメラ、湯気の立つコーヒーカップ、温かい色調、8秒、シネマティック」
後者のほうが圧倒的に「広告で使えそう」な映像になるんですよね。じゃあ毎回このレベルで書けるか?というと正直しんどいので、シーン別に型を持っておくのが早いです。
シーン別10テンプレ|コピペで使える上級プロンプト
① 人物シーン|表情と視線で感情を伝える
人物を映すときは「年齢」「服装」「視線の向き」「微妙な表情の動き」を入れます。Veo3.1は顔の動きが得意なので、ここを細かく指定すると一気に上手くなります。
30代女性、白いリネンシャツ、窓辺で外を見つめる、ふと微笑む、自然光、浅い被写界深度、8秒、シネマティック
② 商品シーン|質感と回転で魅力を引き出す
商品紹介動画ではターンテーブル+ライティングを組み合わせます。素材感(金属・木・布)を明示するのがポイント。
マットブラックのレザー腕時計、白い大理石の上、ゆっくり360度回転、トップライト、リムライト、ハイコントラスト、8秒、商品広告
③ 風景シーン|時間帯と空気感を指定
風景は「時間帯」「天候」「空気感」を必ず入れます。これがないとのっぺりした映像になりがちです。
夕暮れの京都嵐山、霧がかった山並み、オレンジから紫へのグラデーション空、ゆっくり右にパンするドローン撮影、8秒、ナショジオ風
④ モーションシーン|動きの方向と速度を明示
「ゆっくり」「素早く」「滑らかに」を明示するだけで動きの質が安定します。スポーツや料理動画で必須。
熱した鉄板の上にステーキを置く、ジューッという湯気、ハイスピード120fps、サイドからのクローズアップ、8秒
⑤ カメラワーク|寄り・引き・回り込みの指示
カメラの動きは映画用語が効きます。「ドリーイン」「クレーンアップ」「オービタル(被写体の周りを回る)」あたりを覚えておくと表現の幅が一気に広がります。
中央に立つ男性ボクサー、リング上、オービタル撮影で360度ゆっくり回り込む、暗めの照明にスポットライト、8秒、PV風
⑥ ライティング|光の方向と色温度を指定
ライティング指定は「ゴールデンアワー」「リムライト」「ハードライト」など。Veo3.1は照明の解釈精度が高いので、ここを書くか書かないかで雰囲気が天と地ほど変わります。
屋内のジャズバー、シングルスポットライトに照らされる女性ボーカル、深い影、6000K寒色、煙のたゆたう空気、8秒
⑦ 感情シーン|抽象的な感情を視覚化
「喜び」「葛藤」「希望」のような抽象テーマは、メタファー+色+動きで表現します。CMやMVに使えます。
手のひらに乗った小さな光の粒、ふわりと舞い上がって消える、暗い室内、希望を象徴する、スローモーション、8秒
⑧ 対話シーン|2人の関係性を示す
2人を映すときは「位置関係」「視線」「距離感」を入れます。これがないと棒立ちの動画になります。
カフェのテーブルで向かい合う男女、片方が真剣な表情で話す、もう片方は静かに聞いている、ローアングル、自然光、8秒
⑨ トランジションシーン|場面転換を滑らかに
「ホワイトアウト」「ホイップパン」「マッチカット」など編集用語を入れると、つなぎ前提のクリップが作れます。これは長尺動画を作るときの裏ワザ。
カメラが空にティルトアップして雲に突入、ホワイトアウト、次のシーンの森林が現れる、シームレストランジション、8秒
⑩ エンディングシーン|余韻を残して締める
動画の最後はカメラを止めるか、フェードアウトさせるか。「余韻」を意識した指示が重要です。
夕日に向かって歩く後ろ姿、徐々に画面が暗くなりフェードアウト、エンドロール直前の余韻、8秒、シネマティック
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上級プロンプトを使うときの注意点3つ
シーン別テンプレを使うとき、知っておくと失敗が減ることが3つあります。
- 1プロンプトに要素を詰め込みすぎない:5〜7要素までに抑えると安定します。10要素入れるとAIが混乱して破綻しがち
- 「人物の手の動き」は弱点:Veo3.1は手指の表現がまだ不安定。手元のクローズアップは避けるか、敢えて隠す構図を選ぶ
- テキスト・文字は基本的に入らない:ロゴや日本語テキストは生成段階ではなく、後処理(CapCutやAfter Effects)で乗せる前提で組む
このあたりは私も最初気づかなくて何回も生成し直してました。とくに「文字を入れて」というプロンプトを書くと、読めない記号が出てくることが多いので素直に諦めるのが早いです。
テンプレを組み合わせて1本の動画を作る流れ
1動画は8秒なので、長尺を作りたいときは複数クリップをつなぎます。たとえば30秒の商品PVなら、こんな感じ。
- クリップA(0-8秒): ⑥ライティング+②商品シーン(ジャズバーで腕時計が回る)
- クリップB(8-16秒): ⑤カメラワーク+①人物シーン(男性が時計を手に取る)
- クリップC(16-24秒): ④モーション+⑨トランジション(時計の文字盤クローズアップ→ホワイトアウト)
- クリップD(24-30秒): ⑩エンディング(ブランドロゴへフェード)
この設計図さえあれば、ゼロからプロンプトを考えるストレスが激減します。やってみると分かるんですが、テンプレを持ってる人と持ってない人で1日に作れる本数が3倍くらい変わります。
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FAQ
Q1. Google Flowの上級プロンプトは英語と日本語どちらが良いですか?
2026年5月時点では日本語でも十分通じますが、カメラワーク・ライティング用語は英語のほうが解釈精度が高いです。「dolly-in」「rim light」「golden hour」など映画用語は英語で入れるのがおすすめ。
Q2. プロンプトの長さはどれくらいが最適ですか?
1プロンプトあたり80〜150字程度が安定します。これより長いとAIが要素を取りこぼし、短すぎると映像が単調になります。
Q3. 生成した動画を商用利用してもOK?
Google Flowの有料プラン(Pro / Ultra)であれば商用利用可能です。無料枠で生成したものは商用不可なので、仕事で使うなら有料プラン必須。詳細はGoogle Flowの商用利用ルールで解説しています。
Q4. ネガティブプロンプト(除外指定)も使えますか?
Veo3.1はネガティブプロンプトに直接対応していませんが、「クリーンな背景」「シンプルな構図」などポジティブ表現で代替できます。「人がいない」より「無人の風景」のほうが効きます。
Q5. アニメーション系の動画も作れますか?
作れます。「2D animation」「anime style」「ピクサー風3DCG」などスタイル指定を入れればOK。実写以外は縦型ショート動画プロンプト集も参考にしてください。
まとめ
Google Flowで思い通りの動画を作るためのポイントを整理します。
- 基本プロンプトに「カメラ」「ライティング」「モーション」を加えると上級になる
- シーン別10テンプレを覚えておけば、コピペで品質が安定する
- 1プロンプトに要素を詰め込みすぎず、5〜7要素に絞る
- 長尺はクリップを組み合わせて作る。設計図があると効率3倍
- 商用利用は有料プラン必須。仕事で使うなら最初から有料プラン推奨
テンプレが手元にあるだけで、AI動画の作業はずいぶん楽になります。まずはどれか1つ、今日試してみてください。
関連記事
- Google Flowのプロンプト書き方|AI動画10例(基本編)
- Veo3.1とGoogle Flowの違い|どっちが使いやすいか比較
- Google Flowの商用利用ルール5つ
- AI動画をクライアント納品するワークフロー
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この記事を書いた人
MJ(MJ-Lab)/フリーランスWeb・AI領域。プログラミングスクールでゼロから学んでエンジニアに転身後、生成AIブームを機にMJ-Labをスタート。Google Flow / Veo3.1での企業PR動画制作・LP制作・AI活用レクチャーを提供。
Google Flowで動画を作るとき、「Fast」と「Quality(無印)」の2つのモードが選べるじゃないですか。で、どっちを使えばいいのか毎回迷う、みたいな人、けっこう多いんじゃないかなと思っています。
私もはじめのうちは何も考えずQualityで作ってクレジットを一気に使い切ってしまって、「これ、毎回Qualityで作っていたら破産するな…」みたいなことを真剣に考えていました。エンジニアとしてフリーランスで動画制作の依頼を受けるようになってから、ようやく使い分けの感覚がつかめてきた感じです。
この記事では、Veo 3.1のFastとQualityの違いを「速度・品質・コスト」の3軸で整理して、私が実案件で使い分けている4つのポイントをまとめます。読み終わるころには、「次に動画を作るときはこっちを使えばいいな」と判断できるようになるはずです。
結論:FastとQualityの使い分けは「目的」で決まる
まず結論からいうと、こんな感じで使い分けるのがおすすめです。
30秒で結論
- Fast:プロンプトの試行錯誤、SNS用カジュアル動画、たくさん作って選ぶフェーズ
- Quality(無印):納品物、ポートフォリオ、最終素材、細部の質感が重要なシーン
- コスト感:FastはQualityの約3〜5分の1で生成できる(2026年5月時点・Veo APIベース)
- 結論:「Fastで何本も試す → 採用したものをQualityで再生成」が王道
で、ここから先は「なぜそうなるのか」「どこで差が出るのか」を実際に使った感覚でまとめていきます。
FastとQualityの違い(3軸で整理)
1. 生成スピードの違い
体感でいちばん分かりやすいのが、生成速度です。同じプロンプトを投げても、Fastのほうが圧倒的に早く返ってきます。
海外の検証記事だと、Qualityで2分41秒かかった動画がFastだと1分13秒で生成された、みたいな結果もあります。だいたい2倍以上は早い、というイメージです。
これがけっこう効いてきて、たとえば「映像のアイデアを10パターン試したい」みたいなときに、Qualityでやると30分以上かかるところ、Fastなら15分くらいで全部見られる、というのは大きいんですよね。
2. 品質の違い(細部の描写)
正直、ぱっと見ではFastとQualityの違いって分からないことも多いです。私もブラインドで見せられたら間違える自信があります。
ただ、よく見ると以下のような場面で差が出てきます。
- 水・炎・煙など、複雑な物理表現
- 布の質感・髪の毛の動き
- 逆光や薄明かりなど、繊細なライティング
- ナンバープレートや看板の細かい文字
つまり「映像の主題そのもの」よりも「主題を支える背景や質感」で差が出る感じです。SNS用の短尺ならFastで十分だけど、ポートフォリオに載せる作品ならQualityで作りたい、という判断軸になります。
3. コストの違い
これが一番大きい差です。Veo 3.1のAPI経由の参考価格でいうと、Fastが約$0.15/秒、Qualityが約$0.40〜$0.75/秒で、3〜5倍の差があります(2026年5月時点)。
Google FlowのProプラン(月額$19.99のGoogle One AI Premium)でも、Fastのほうがクレジット消費が少ないので、月の生成本数が変わってくるんですよね。私の場合、月100本くらい試作するので、Qualityだけで回そうとすると途中でクレジット切れます。
なので「探索はFast・最終はQuality」のフローが、コスト面でも理にかなっているという話です。
「AI動画を仕事で使えるようになりたい」という方へ
AI動画制作レクチャーでは、Google Flowの実案件向け使い方をマンツーマンでお伝えしています。Fast/Qualityの使い分け・プロンプト設計・納品フローまで、3〜5回で実務レベルになる構成です。
私が実案件で使い分けている4つのポイント
ポイント1:プロンプト試行はFastで「数を打つ」
新しい案件をもらったとき、まずはFastで5〜10パターンの方向性を試します。「夕暮れの海岸」「都会の夜景」「カフェの朝」みたいに、世界観を変えて出してみる。
このとき大事なのが「Qualityで作っちゃうと、1パターンに30分以上かかって、5パターン試すだけで半日が消える」ということです。Fastなら15〜20分で見比べられるので、提案のスピードが圧倒的に上がります。
クライアントに「こんな方向性どうですか?」と見せるのもFastの段階で十分です。動画の世界観の方向確認なら、細部の質感は気にしなくていいので。
ポイント2:採用案が決まったらQualityで再生成
方向が決まったら、そのプロンプトをQualityで再生成します。シード値をうまく揃えれば、Fastで気に入った構図とほぼ同じ映像をQualityで取り直せます。
「シード値って何?」という方のために補足すると、生成AIの内部のランダム性を固定するための数値で、同じプロンプト+同じシード値だと、ほぼ同じ映像が出ます。Google Flowでも生成履歴から再利用できます。
ポイント3:SNS用の短尺はFastで完結させる
InstagramのリールやTikTok用の縦型ショート動画は、Fastで完結させて問題ないことが多いです。
理由は2つあって、1つはモバイル画面で見るので細部の差が分からないこと、もう1つは投稿頻度が大事なので「Qualityで時間をかけるより、Fastで本数を出す」ほうが結果的にエンゲージが上がること。
私もMJ-LabのSNSアカウント運用ではFast中心で、月20本ペースで出しています。
ポイント4:納品・ポートフォリオはQuality必須
逆に、クライアント納品やポートフォリオに載せる映像は、絶対にQualityで作ります。理由はシンプルで、4Kにアップスケールしたときの差がはっきり出るからです。
Fastで作ったものを4Kに上げると、人物の輪郭がにじんだり、テクスチャがのっぺりしたりします。映像が大きく表示される媒体(Webサイトのトップ、展示会の大型モニター等)だと、これがけっこう目立つんですよね。
「クライアントに渡したあとに作り直し」になると時間もコストも倍になるので、納品物はケチらずQualityで作るのが結果的に安く済むという話です。
FastとQualityで迷ったときの判断フロー
判断に迷ったら、以下の順番で考えると早いです。
- これは「最終納品物」か「途中の試行」か?
- 視聴環境はモバイル(小画面)か、Web/大画面か?
- 細部の質感(水・髪・テクスチャ)が映像の中心にあるか?
- 同じ案件で何本も試すフェーズか、1本に集中するフェーズか?
1で「途中の試行」、2で「モバイル」、3で「No」、4で「何本も試す」がついたらFastでOK。1つでも「最終納品」「Web/大画面」「Yes」「1本に集中」が混ざったらQualityを選ぶ、という感じで判断しています。
まとめ
Veo 3.1のFastとQualityの使い分けを整理すると、こんな感じです。
- 速度はFastが約2倍以上早い
- 品質は「細部の質感」「ライティング」「複雑な物理表現」で差が出る
- コストはFastがQualityの3〜5分の1(2026年5月時点・APIベース)
- 使い分けは「Fastで探索 → Qualityで仕上げ」が王道
- SNS用短尺はFastで完結、納品物はQualityで作る
Fast/Qualityの使い分けが分かると、Google Flowの月のクレジットが体感3倍くらい長持ちします。最初はFastで試しまくって、「これだ」と決まったらQualityで仕上げる、というリズムを作ってみてください。
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AI動画をクライアントワークで使うとき、「これって著作権どうなんだろう?」って一度は考えますよね。
私もフリーランスとしてGoogle FlowやVeo3.1を使ってクライアント案件をやる中で、毎回ちょっと不安になります。「納品後にトラブルになったら、責任は誰が取るんだ?」「クライアントに事後説明で揉めたらどうしよう…」みたいな感じ。
実はAI動画の著作権って、商用利用OK・NGの単純な話ではなくて、いくつかの要素を組み合わせて判断する領域なんですよね。この記事では、AI動画の著作権・商用利用の基本と、フリーランスがクライアントに納品するときに必ず確認しておきたい5つのポイントを整理します。
- AI動画の著作権の基本ルールがわかる
- クライアント納品時に確認すべき5つのチェックポイントがわかる
- トラブルを未然に防ぐ契約条項のサンプルがわかる
AI動画の著作権|まず押さえる3つの基本
基本1:人間の創作的関与があれば著作権が発生する
日本の著作権法では、「思想又は感情を創作的に表現したもの」に著作権が発生します(著作権法第2条1項1号)。AIだけで自動生成された場合は、人間の創作的関与が薄いため著作権が認められにくい、というのが文化庁の現時点の見解です(2026年4月時点)。
逆にいうと、プロンプトの工夫・複数生成からの選別・編集による加工など、人間の意図的な操作が加わると著作権が認められる余地が出てくる。実務上は「素のまま使う動画」よりも「編集を加える動画」の方が、権利を主張しやすい構造です。
基本2:商用利用の可否はツールごとの利用規約で決まる
AI動画ツールの商用利用は、サービス側の利用規約で個別に定められています。Google Flow(Veo3.1)の場合、無料・有料いずれのプランでも商用利用が可能(2026年4月時点)。一方で、無料版の他ツールでは「商用利用は禁止」「ロゴ・透かしの除去禁止」などの制約があるケースも多いです。
特に新しいAI動画サービスは利用規約が頻繁に変わるので、案件で使う前に必ず最新の利用規約を確認するのが鉄則です。
基本3:既存作品との類似は別途リスクになる
AIで生成した動画でも、結果として既存の映画・CM・他人の動画作品に酷似していた場合は、著作権侵害になる可能性があります。AIが学習データに含まれていたコンテンツを「無意識に」再現してしまうケースがあるからです。
判断基準は「AIで作ったかどうか」ではなく、「生成された映像が既存作品の創作的特徴を再現していないか」です。納品前に必ず目視チェックを入れる必要があります。
フリーランスがクライアント納品で確認する5つのポイント
ポイント1:使用するAI動画ツールの最新利用規約を確認
案件着手前に、必ず使うAI動画ツールの利用規約をその時点で確認しましょう。チェック項目は以下:
- 商用利用が許可されているか
- クライアント(第三者)への譲渡・転売が可能か
- 生成物の権利帰属(自分・クライアント・サービス提供者)はどこか
- クレジット表記の必要性
- AI生成物であることの開示義務の有無
サービスによっては「商用利用OKだが、生成物のサービス側への帰属は変わらない」というパターンもあります。このとき、クライアントに「権利を渡す」と約束していると契約違反になるので注意。
ポイント2:プロンプトに使う素材の権利クリア
テキストto動画だけでなく、画像to動画や参照画像を使う場合は、入力素材の権利もクリアにしておく必要があります。
- 自分が撮影した写真・素材:OK
- クライアントから提供された素材:契約書で「AI動画ツールへの入力使用」を明記
- フリー素材サイトの画像:規約上AI入力可かを確認
- 他社のロゴ・有名人の画像:原則NG
特に他社ロゴや実在の人物に似せたAI動画は、商標権・肖像権・パブリシティ権の問題が発生します。Google Flowの利用規約でも禁止されています。
ポイント3:納品前の「既存作品類似チェック」
生成した動画が既存のCM・映画・有名映像作品と似ていないか、目視でチェックします。私が実務で使っている確認手順:
- 生成動画を再生し、特徴的なカット・構図がないか見る
- 「これに似た映像、見たことある?」と冷静にセルフチェック
- 不安があればGoogle画像検索で類似画像を逆検索
- 第三者(同業フリーランスや友人)に見てもらう
これで100%リスクがゼロになるわけではないですが、「明らかなパクリ」は避けられます。
ポイント4:契約書にAI生成物の使用を明記
業務委託契約書に、以下のような一文を入れておくとトラブルを未然に防げます。
第○条(成果物の制作方法) 1. 受託者は、本業務の成果物制作にあたり、生成AIツールを利用する場合があることを、委託者は予め了承するものとする。 2. 受託者は、利用するAIツールの利用規約を遵守し、第三者の知的財産権・肖像権・商標権を侵害しないよう注意するものとする。 3. AI生成物に起因して第三者から請求を受けた場合の対応は、別途協議のうえ決定する。
2025年以降、契約書のテンプレートに「AI利用条項」を入れる動きが広がっています。クライアントから提示された契約書に該当条項がない場合は、こちらから追記を提案するのがおすすめです。
ポイント5:納品時にAI生成物であることを開示
クライアントには納品前・納品時に「この動画はGoogle Flow(AI動画生成ツール)を使って制作した」ことを明示的に伝えておくのが安全です。
納品後に「AIで作ったの?」と質問されてから打ち明けるのが一番まずいパターン。クライアントの社内規定で「AI生成物の使用要報告」のケースもあるため、判断は委託者側に委ねる形にすると安全です。
YouTube・SNSプラットフォームによっては、AI生成コンテンツのラベル付けが推奨または必須になっているケース(YouTubeの「変更されたコンテンツ」開示など)もあるので、納品時にプラットフォーム側のルールも一緒に伝えてあげると親切です。
ツール別・商用利用と著作権ステータス(2026年4月時点)
| ツール | 商用利用 | 権利帰属 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Google Flow(Veo3.1) | OK(無料・有料) | ユーザー | SynthID(電子透かし)が自動付与 |
| Runway Gen-3 | 有料プランのみOK | ユーザー | 無料は商用NG |
| Sora(OpenAI) | 2026年4月時点で個別確認必要 | サービスにより異なる | サービス再開状況も要確認 |
| Pika Labs | 有料プランのみOK | ユーザー | 無料はクレジット表示必須 |
※利用規約は変動します。案件で使う前に必ず公式サイトで最新版を確認してください。
よくある失敗パターン3つ
失敗1:ツール無料版でクライアント納品物を作った
無料版のAI動画ツールで生成→納品した結果、後から「商用利用は有料プランのみ」だと判明し、契約違反になるケース。事前確認の徹底で回避できます。
失敗2:実在の人物に似た動画を納品
「俳優っぽい人」「有名人風の顔立ち」をプロンプトで指定→納品物がパブリシティ権侵害として指摘されるケース。プロンプトには「実在の人物」「有名な顔」を含めないのが安全です。
失敗3:AI利用を隠して納品
納品後にクライアントが取引先や社内から指摘を受けて発覚→信頼関係が崩れるパターン。最初から開示する方が結果的に楽です。
AI動画 著作権・商用利用のよくある質問
Q1. AI動画に著作権は発生する?
A. AIだけで自動生成された動画には著作権が認められにくいですが、プロンプトの工夫・編集・選別など人間の創作的関与があれば、著作権が認められる余地があります。文化庁の現時点(2026年4月)の見解です。
Q2. AI動画はYouTubeで広告収益化できる?
A. YouTubeの規約上、AI生成コンテンツのアップロード自体は許可されていますが、「変更されたコンテンツ」としてラベル付けが推奨(一部カテゴリで必須)です。広告収益化はラベル付けに準じて運用してください。
Q3. AI動画で生成した有名キャラクターは商用利用できる?
A. NGです。「ピカチュウっぽいキャラクター」「ジブリ風の少年」などは、元の著作物の創作的特徴を流用していると判断される可能性が高く、著作権・商標権侵害リスクがあります。
Q4. クライアントから「AI動画はNG」と言われた場合は?
A. クライアントの方針を尊重し、別の制作手法(ストック素材・実写・モーショングラフィックスなど)に切り替えるのが賢明です。AI使用禁止条項が契約に入る企業も増えています(2026年4月時点)。
Q5. AI動画を販売・転売してもいい?
A. 使用するツールの利用規約による。Google Flowの場合、商用販売は可能(2026年4月時点)。ただし、テンプレートとして大量配布する場合などは「再販禁止」のルールがあるサービスもあるので、規約の「販売・転売」セクションを必ず確認してください。
Q6. 著作権侵害が起きたら誰が責任を取る?
A. 一般的には「AI動画を制作・納品した側(フリーランス)」に第一義的な責任が生じます。契約書で責任範囲を明確化し、第三者請求発生時の対応を事前に取り決めておくのが安全です。
まとめ|AI動画の著作権・商用利用は「事前確認 × 契約書 × 開示」
- AI動画の著作権は「人間の創作的関与」次第で発生する
- 商用利用の可否は必ず最新の利用規約で確認
- 納品前に既存作品との類似を目視チェック
- 契約書にAI利用条項を明記してリスク分担を明確化
- クライアントには必ず事前にAI使用を開示
AI動画はフリーランスにとって強力な武器ですが、著作権・商用利用の判断を間違えると大きなトラブルになります。今日紹介した5つのポイントを案件着手前のチェックリストにしておけば、ほとんどのリスクは事前に潰せるはずです。
関連記事もどうぞ。
- flow 商用利用はOK?Google Flowのルール5つ
- Google Flowの使い方|AI動画を作る手順ガイド
- Google Flow SNS動画プロンプト|縦型ショート7例
- AI動画で事業PR動画を作るメリットと現実
Google FlowでSNS動画を作ろうとして、「プロンプトを書いてもなんか違う動画が出る」「縦型動画がうまく作れない」と詰まっている人、多いんじゃないかなと思います。
実は、SNS動画(特にInstagramリールやTikTok向けの縦型ショート)には、通常のプロンプトとはちょっと違うコツがあるんですよね。私も最初、クライアント向けのInstagramリール用PR動画を作ろうとして、横長動画ばかり生成されて時間を溶かした経験があります。
この記事では、Google FlowでSNS動画を作るときの実践プロンプト7例を、用途別にまとめます。そのままコピペして使えるレベルで書いているので、すぐ試せるはずです。
- SNS動画に適したプロンプトの書き方がわかる
- 縦型ショート動画を狙うときの指定方法がわかる
- Instagram / TikTok / YouTubeショート別の使い分けがわかる
SNS動画プロンプトで押さえる3つの基本
基本1:アスペクト比(縦型9:16)を明示する
SNSショート動画は縦型9:16が主流です。Google Flowはデフォルトだと横長16:9で生成されがちなので、プロンプト冒頭に明示するのが一番確実です。
指定の書き方:
- 英語で書く場合:
aspect ratio 9:16, vertical format, portrait orientation - 日本語で書く場合:
縦型9:16のアスペクト比で
基本2:秒数を指定する
SNSショートは5〜15秒が主流。Google Flowは現状、1生成あたり最大8秒程度(2026年4月時点・プランにより変動)なので、その範囲で秒数を意識した内容にします。
無料プランは最大8秒、Ultraプラン等の上位プランでは最大16秒まで対応しているケースがあります。プラン詳細は公式サイトで最新情報を確認してください。
基本3:カット構成を含めて指示する
SNS動画は冒頭1〜2秒で視聴者を掴む必要があるので、「最初のカットで何を見せるか」をプロンプトに含めるのが重要です。
SNS動画プロンプト7例(用途別)
プロンプト1:商品PR(コスメ・ガジェット向け)
用途:Instagramリール・TikTokで商品を紹介するショート動画
A premium skincare bottle slowly rotating on a marble surface. Close-up macro shot, soft natural lighting from the left. Water droplets glisten on the bottle surface. Aspect ratio 9:16, vertical format, 6 seconds, slow cinematic pan.
ポイント:質感(macro / soft natural lighting)を明示すると高級感が出ます。コスメ・時計・ガジェットなど静物系のPR動画に使えます。
プロンプト2:飲食店・料理(リール向けの食欲刺激系)
用途:Instagramリールで使う料理・飲食店のシズル感動画
Steam rising from a freshly made ramen bowl, noodles being lifted with chopsticks. Top-down overhead angle transitioning to 45-degree close-up. Warm indoor lighting, rich orange and yellow tones. Aspect ratio 9:16, vertical, 7 seconds, shallow depth of field.
ポイント:シズル感は「steam」「glistening」「freshly」などの英単語で指定するとうまく出ます。トップダウンから斜め撮りへのカメラワーク指定も効果的。
プロンプト3:フィットネス・トレーニング系
用途:ジム・パーソナルトレーナーのInstagram・TikTok動画
A person doing kettlebell swings in a modern gym, dynamic side angle. Sweat drops flying, motion blur on the kettlebell. High contrast, cinematic blue and amber lighting. Aspect ratio 9:16, vertical, 5 seconds, slow motion finish.
ポイント:動きのある動画は「dynamic」「motion blur」「slow motion」などの語でダイナミック感を指示。TikTokで伸びやすい構成です。
プロンプト4:旅行・ロケーション紹介
用途:旅行系インフルエンサー・ホテル紹介のInstagramリール
Aerial drone shot flying over a Japanese coastal town at sunset. Traditional tiled roofs and distant mountains in the background. Warm golden hour light, calm ocean waves. Aspect ratio 9:16, vertical format, 8 seconds, smooth forward movement.
ポイント:ドローン視点(aerial drone shot)で一気にスケール感が出ます。ゴールデンアワーを指定すると情緒的な画に。
プロンプト5:サービス紹介(IT・SaaS系)
用途:BtoBソフトウェアのYouTubeショート・LinkedIn動画
Minimalist modern office, a laptop screen displaying clean dashboard UI. Hand typing gently, cinematic tracking shot from left to right. Soft neutral lighting, blue and white color grading. Aspect ratio 9:16, vertical, 6 seconds, crisp focus.
ポイント:BtoBは過度な演出より、清潔感・信頼感を出すのが鉄則。color gradingで全体トーンを統一できます。
プロンプト6:ファッション・アパレル
用途:ブランドのInstagramリール・TikTok
A person walking down a neon-lit city street at night, wearing an oversized coat. Dynamic tracking shot from behind, streetlights creating bokeh. Cyberpunk aesthetic, teal and magenta color palette. Aspect ratio 9:16, vertical, 7 seconds, confident stride.
ポイント:「bokeh」「cyberpunk」「color palette」などスタイル指定語で世界観を作ります。アパレル系はテーマ性が強い方が伸びやすいです。
プロンプト7:BGM用背景動画(ループ想定)
用途:自社SNSアカウントのBGM付き背景動画・Webサイトのヒーロー動画
Slow motion ink drops falling into clear water, creating soft swirls. Macro close-up, pure black background, studio lighting. Minimalist, calming, 8 seconds, seamless loop-ready. Aspect ratio 9:16, vertical format.
ポイント:ループ想定なら「seamless loop-ready」を指定。抽象的なビジュアル(水・煙・光)はテロップを乗せる前提のBGM用途で便利です。
SNS動画プロンプトでよくある失敗と対策
失敗1:横長(16:9)で生成されてしまう
アスペクト比を指定しないと、Flowは16:9をデフォルトで出します。プロンプト末尾ではなく冒頭か中盤に「aspect ratio 9:16」を入れると反映されやすいです。
失敗2:イメージと違うトーンになる
「可愛い動画」「きれいな映像」のような抽象表現だと、Flowは解釈の幅が広すぎてブレます。「cinematic」「minimalist」「cyberpunk」のように具体的なスタイル語を入れましょう。
失敗3:被写体が動かない・静止画のようになる
動きを入れたい場合は、動詞を明示するのがコツです。「A person standing」ではなく「A person walking」「A person swinging」のように、動作を具体的に書くと動きが出ます。
失敗4:途中で被写体が変わってしまう
8秒の動画で複雑な指示を入れると、Flowが途中で別のシーンを生成してしまうことがあります。1プロンプト=1シーンに絞り、複数シーンが必要な動画は複数回生成して編集でつなぐのが実務的です。
プラットフォーム別の最適化ポイント
Instagramリール
- 推奨時間:15〜30秒(Flow 8秒 × 2〜3本編集でOK)
- 冒頭1秒で視線を引く:動きのある画・意外な被写体
- 色トーン:Instagram全体のUIと合う落ち着いた色が相性良い
TikTok
- 推奨時間:15〜60秒
- エネルギーを上げる:動き・音楽・テロップの一体感が重要
- ハッシュタグ前提:トレンドに乗せやすい汎用性のある画
YouTubeショート
- 推奨時間:30〜60秒(複数シーン編集が前提)
- クリック率を意識:サムネ代わりの冒頭画が強い必要がある
- ループ再生を意識:最後と最初がつながるような構成
Google Flow SNS動画プロンプトでよくある質問
Q1. プロンプトは英語で書いたほうがいいですか?
A. 基本的には英語のほうが精度が上がります。ただ、Flowは日本語にも対応しているので、英語が苦手な場合は日本語でも問題ありません。英語+日本語の混在プロンプトでも機能します。
Q2. 縦型動画を横型に変換できますか?
A. Flow側ではアスペクト比変換は非対応です。生成時に9:16を指定するのが基本。どうしても必要な場合は、動画編集ツール(CapCut・DaVinci Resolveなど)で切り抜き編集することになります。
Q3. 1動画あたりいくらかかりますか?
A. Google Flowの料金は2026年4月時点でプランにより異なり、無料プランと有料プラン(Ultraプラン等)があります。無料プランには月あたりの生成回数制限があるので、業務利用なら有料プランが実用的です。詳細は別記事で解説しています。
Q4. クライアント納品用に商用利用できますか?
A. 商用利用は可能です。ただし、実在の人物・ブランドロゴの再現はポリシー違反になるので避けてください。クライアント契約書にAI生成物の使用を明記しておくとトラブル防止になります。
Q5. うまく生成できないとき、まず何を見直せばいいですか?
A. ①アスペクト比指定 ②スタイル語(cinematic / minimalistなど)③動詞の具体性 の3つを順番に見直すと、9割の失敗は修正できます。プロンプト全体を書き直すよりも、この3点の微調整が実務的です。
まとめ
- SNS動画プロンプトはアスペクト比・秒数・カット構成の3点を明示する
- 具体的なスタイル語(cinematic / macro / minimalistなど)で世界観を固める
- 動きは動詞で指定(walking / swinging / tracking など)
- 8秒制約がある場合は1プロンプト=1シーンに絞る
- プラットフォーム別に尺・構成を調整する
Google FlowでSNS動画をゼロから作るのはハードルが高く感じるかもしれませんが、プロンプトの型を覚えてしまえば量産は意外と簡単です。まず紹介した7つのプロンプトをそのまま試してみて、自社・自分のブランドに合わせてカスタマイズしてみてください。
関連記事もどうぞ。
- Google FlowでYouTube Shorts縦型動画を作る5ステップ
- Google Flowのプロンプト書き方|AI動画10例
- Google Flowの使い方|AI動画を作る手順ガイド
- flow 商用利用はOK?Google Flowのルール5つ
- Veo3.1 Flowの使い方|Google Flowの料金とプロンプト
Google FlowでAI動画を作ってみたけど、なんか思った通りの動画にならない。「歩いている女性」って書いたのに、なんか違う動きになる。そういうの、ありませんか。
私もFlowを触り始めた頃は、適当にプロンプトを書いて「うーん、これじゃないんだよなあ」を10回くらい繰り返していました。で、いろいろ試したり海外のクリエイターのプロンプト例を見ているうちに、「あ、書き方には型があるんだな」と気づいたんですよね。
この記事では、Google Flow(Veo 3.1)でAI動画を作るときに使えるプロンプトの書き方を、実際の例10個と一緒に解説します。
この記事でわかること:
- Google Flowプロンプトの基本5要素
- すぐ使える具体的プロンプト例10パターン
- 日本語と英語のどちらで書くべきか
- プロンプト改善のコツ
Google Flowプロンプトの基本5要素
Google公式のヘルプにも書かれているんですが、高品質な動画プロンプトには5つの要素を入れるのが基本です。最初はこれを意識するだけで、生成される動画のクオリティがかなり変わります。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ① 被写体 | 誰が・何が動画の中心か | 赤いドレスの女性、子犬 |
| ② アクション | 何をしているか | ゆっくり歩く、笑う |
| ③ シーン・場所 | どこにいるか | 夕暮れの砂浜、雨のカフェ |
| ④ カメラワーク | どう撮るか | クローズアップ、ドローン視点 |
| ⑤ 雰囲気・照明 | 光と空気感 | 暖かい逆光、ネオンの夜 |
「海辺を歩く女性」みたいな抽象的な指示と、「夕暮れの砂浜をゆっくり歩く赤いドレスの女性。ローアングルで波が足元に打ち寄せる、暖かい逆光」みたいに5要素入れた指示では、出来上がる動画が全然違うんですよね。
日本語と英語、どっちで書くべきか
これ、Flowを使い始めた人がよく迷うポイントなんですが、結論としては「英語推奨」です。
Flowのインターフェース自体は日本語対応していますが、Veoモデル(動画生成エンジン)は英語学習データの方が圧倒的に多いんです。日本語プロンプトでも動きますが、英語の方が指示への忠実度が高くなります。
とはいえ、いきなり英語で書くのが難しい場合は、日本語で書いてからChatGPTやGeminiに「動画生成プロンプトとして英語に翻訳して」と頼むのが現実的です。私もこのやり方を結構使っています。
すぐ使えるプロンプト例10パターン
ここからは、シーン別に使えるプロンプト例を紹介します。コピペして調整するだけでも、それなりに使えるはずです。
① 商品PV風(カフェのコーヒーカップ)
A close-up shot of a steaming coffee cup on a wooden table in a cozy cafe, soft morning light coming from the window, shallow depth of field, slow camera dolly forward, warm cinematic atmosphere
商品撮影風の動画はカメラの動きを「dolly forward(ドリーフォワード)」にすると、それっぽくなります。
② 自然風景(夕暮れの海辺)
A serene beach at golden hour, gentle waves rolling onto the sand, seagulls flying in the distance, drone aerial view slowly panning right, cinematic 4K quality
ドローン視点(drone aerial view)を入れると、空からの俯瞰映像になります。観光PRや物語の導入に使えるパターンですね。
③ 人物クローズアップ
A close-up portrait of a young Japanese woman with long black hair, smiling gently, soft natural light, blurred green park background, shallow depth of field, slow zoom in
人物の場合は「Japanese woman」「Asian man」のように国籍を明記すると、意図に近い顔立ちになります。
④ ファンタジー(魔法の森)
A mystical forest at dusk, glowing fireflies floating between ancient trees, soft mist on the ground, fantasy cinematic lighting, slow tracking shot through the trees
ファンタジー系は「mystical」「fantasy」「ethereal」などの形容詞を使うと、現実離れした映像になります。
⑤ アクション(街を走る人)
A man in a black jacket running through a busy Tokyo street at night, neon signs reflecting on wet pavement, low angle tracking shot following him from behind, fast motion, cyberpunk atmosphere
動きが激しいシーンは「fast motion」「dynamic」を入れると、テンポの良い映像になります。
⑥ 商品紹介(化粧品)
A luxury cosmetic bottle on a marble surface, soft pink lighting, water droplets on the bottle, slow 360 degree rotation, advertising photography style, ultra detailed
360度回転(360 degree rotation)はEC・ブランドサイトの商品紹介動画によく使われるパターンです。
⑦ 食べ物(料理シーン)
A close-up of a chef pouring olive oil onto a freshly baked pizza, steam rising from the pizza, warm kitchen lighting, slow motion, food photography aesthetic
食べ物系は「slow motion」と「steam rising」を入れると、シズル感が出ます。
⑧ ドキュメンタリー風(職人の手元)
An extreme close-up of an elderly Japanese craftsman's hands carving wood, focused expression, warm workshop lighting, slow dolly in, documentary style
ドキュメンタリー風は「extreme close-up」と「documentary style」を組み合わせると、それらしくなります。
⑨ ペット動画(子犬)
A fluffy golden retriever puppy running on green grass in a sunny garden, tongue out, ears flopping, low angle following shot, cheerful summer atmosphere
ペット動画はSNS拡散と相性が良いので、「cheerful」「playful」など感情形容詞を入れると効果的です。
⑩ 抽象アート(流体アニメ)
Colorful liquid swirling in slow motion, deep purple and gold colors mixing together, macro shot, artistic abstract animation, hypnotic atmosphere
抽象アートはサムネイル背景や音楽動画の素材として使えます。具体的な被写体がない分、形容詞・色指定を多めに入れるのがコツです。
「自分の仕事にAI動画を組み込みたい」という方へ
AI動画は使い方次第でビジネスのコンテンツ制作を大きく変えられるツールです。実際に仕事で使えるレベルまで活用したい方は、私との1対1で相談ベースで進められます。
プロンプトを改善するときのコツ
プロンプトは1回で完璧なものができることは少ないです。生成された動画を見て、「ここが違うな」と思った部分を修正していく作業が必要になります。
うまくいかないときの修正パターン
| 気になる点 | 追加・修正する要素 |
|---|---|
| 動きが速すぎる | 「slow」「gentle」を追加 |
| カメラが固定で退屈 | 「dolly in」「panning」「tracking shot」を追加 |
| 映像が暗すぎる | 「bright」「well-lit」「natural light」を追加 |
| 意図と違う背景 | 背景の指定をより具体的に書く |
| 人物の表情が硬い | 「smiling」「relaxed expression」を追加 |
Flow TVを活用する
Flow内には「Flow TV」という機能があって、他のクリエイターが生成した動画と、その正確なプロンプト・テクニックを確認できます。気に入った動画があったらプロンプトを参考にして、自分のテーマに置き換える、というやり方も効果的です。
ゼロからプロンプトを考えるより、うまくいっている例を真似してアレンジする方が成長は早いです。
料金とクレジット消費の目安
Google FlowはGoogle AI Pro(月額2,900円)またはAI Ultra(月額29,000円)プランで利用できます。動画1本生成するごとにクレジットが消費されるので、プロンプト試行錯誤の際はクレジット残量を意識する必要があります。
2026年4月時点の料金は変動する可能性があるので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
→ 関連記事: Google Flowの料金|無料枠と有料プランの違い
→ 関連記事: Veo 3.1の使い方|Google Flowで動画を作る
→ 関連記事: Google Flowの使い方|AI動画を作る手順ガイド
→ 関連記事(上級編): Google Flow プロンプト上級|シーン別10テンプレ集
まとめ:プロンプトは「型」を覚えて応用する
- 被写体・アクション・場所・カメラ・照明の5要素を意識する
- プロンプトは英語推奨。日本語で書いてChatGPTで翻訳もOK
- シーン別の型を覚えて、自分のテーマに置き換える
- 1回で完璧を目指さず、修正前提で試行錯誤する
- Flow TVで他クリエイターのプロンプトを参考にする
AI動画は「触っている人だけが先に進める」分野です。プロンプトの書き方は習うより慣れろなので、まず10本くらい試行錯誤してみると感覚が掴めると思います。
ChatGPTやClaude、Geminiを仕事で使っているけど、なんか毎回「うーん、そうじゃないんだよな…」みたいな回答が返ってくる。そんな経験、ありませんか。
私もフリーランスとして独立してから毎日のようにAIを使っているんですが、最初の半年くらいは正直、AIの回答に満足できないことが多かったんですよね。
で、あるとき気づいたんです。AIが悪いんじゃなくて、指示の出し方(プロンプト)に「型」があるということに。
営業・起業・人材業界を経てエンジニアに転身し、今はAIを使った制作やレクチャーを仕事にしている私が、実務で本当に使っている「プロンプトの型」を5つ紹介します。
この記事を読むと、こんなことができるようになります。
- AIの回答精度が目に見えて上がる
- 「指示→修正→再指示」のループが減る
- 提案書・メール・企画書が半分の時間で仕上がる
型1:ロール指定 — 「あなたは〇〇の専門家です」
まず一番基本にして一番効果があるのが、AIに「役割」を与えることです。
たとえば「提案書を書いて」とだけ言うのと、「あなたはWeb制作歴10年のディレクターです。中小企業の経営者向けに提案書を書いてください」と言うのでは、回答の具体性がまったく違います。
ざっくりいうと、AIは「誰として答えるか」が決まると、その人が使いそうな語彙・構成・視点に自動で合わせてくれるんですよね。
実務での使い方
私がよく使うのはこんな感じです。
- 「あなたは中小企業向けのWebマーケティングコンサルタントです」→ LP改善案を出す
- 「あなたはフリーランス歴5年のエンジニアです」→ 技術選定の相談
- 「あなたは〇〇業界の採用担当者です」→ 採用サイトのコピーを考える
ちなみに、2026年4月時点でこの「ロール指定」が特に効くのはClaude(Claude 4.5/4.6)とChatGPT(GPT-5.2)です。Gemini 3も対応していますが、やや効きが弱い印象があります。
型2:出力形式の指定 — 「表形式で」「箇条書きで」
これ、意外とやっていない人が多いんですが、「どんな形で答えてほしいか」を指定するだけで、使いやすさが全然変わります。
「メリットとデメリットを教えて」だけだと、長い文章でダラダラ返ってくることがありますよね。でも「メリットとデメリットを表形式で、各3つずつ」と指定すると、そのまま資料に貼れるレベルの整理された回答が返ってきます。
よく使う出力形式の指定
- 「箇条書きで5つ」 — アイデア出し、チェックリスト作成
- 「表形式で比較」 — ツール比較、料金比較
- 「200文字以内で」 — SNS投稿文、キャッチコピー
- 「ステップ形式で」 — 手順書、マニュアル
- 「JSON形式で」 — 開発者向け、データ整理
型3:ステップ分解 — 「まず〇〇して、次に〇〇して」
複雑なタスクをAIに頼むとき、一発で完璧な回答を求めるとだいたい失敗します。
で、私がやっているのは「思考のステップを分解して指示する」方法です。
たとえば「LPのコピーを書いて」ではなく、こう指示します。
ステップ1: まずターゲットユーザーの悩みを3つ挙げてください
ステップ2: 各悩みに対する解決策を1行で書いてください
ステップ3: ステップ1と2をもとに、ファーストビューのキャッチコピーを3案出してください
こうすると、AIが各ステップで「考えてから」次に進むので、最終的な出力の精度がかなり上がるんですよね。
私がクライアントのLP制作をするときも、いきなり全体を書かせるんじゃなくて、「ペルソナ整理→悩み抽出→構成案→各セクション」とステップを踏ませています。
型4:制約条件 — 「〇〇は使わない」「〇〇を含めて」
AIって、放っておくと「いい感じの一般論」を返しがちなんですよね。
それを防ぐのが「制約条件」です。何を入れて、何を入れないかを明確に指示します。
具体例
- 「カタカナ語を最小限にして、中小企業の経営者が読んでも分かる表現で」
- 「『しかし』『ただし』の逆接を使わず、ポジティブな表現で」
- 「競合の名前は出さず、自社の強みだけで構成して」
- 「500文字以内、箇条書き禁止、会話調で」
制約をつけるとAIの「自由度」が下がるので、かえって狙い通りの回答が返ってきやすくなる。これ、けっこう逆説的なんですが、私の実感としては一番効果が大きい型かもしれません。
型5:フィードバックループ — 「改善点を3つ挙げて、修正版を出して」
最後の型は「AIに自分の出力を評価させる」方法です。
1回目の回答をもらったあとに、こう聞きます。
上記の回答について、以下の観点で改善点を3つ挙げてください:
1. 読者にとって分かりやすいか
2. 具体性が十分か
3. 冗長な部分はないか
その上で、改善版を出力してください。
これ、やってみると分かるんですが、2回目の出力が明らかに良くなります。AIが「自分で自分を校正する」感じですね。
私はブログ記事の下書き、クライアントへの提案文、レクチャー用の資料…だいたい全部このフィードバックループを最後にかけています。
まとめ:プロンプトの型5つ
- ロール指定 — AIに役割を与えて、回答の視点を固定する
- 出力形式の指定 — 表・箇条書き・文字数で、そのまま使える形にする
- ステップ分解 — 複雑なタスクは段階を踏ませて精度を上げる
- 制約条件 — 入れるもの・入れないものを明示して、一般論を防ぐ
- フィードバックループ — AIに自己評価させて、2回目で仕上げる
どれも難しいことじゃないんですが、5つ全部を意識するだけで、AIとの仕事のやり方がけっこう変わるはずです。まずは1つ、今日の仕事で試してみてください。
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「AIエージェントって最近よく聞くけど、自分で作れるの?」
って思ってる人、けっこう多いんじゃないかなと思っています。
結論からいうと、Difyというツールを使えば、プログラミングなしで自分専用のAIエージェントが作れます。しかも無料プランがあるので、まず試すだけならお金もかかりません。
私自身、エンジニアとして開発をする中で「これ、AIに任せられるな」と思う業務がどんどん増えてきて、Difyでいくつかエージェントを作って使っています。問い合わせ対応の下書き、リサーチの自動化、議事録の要約…みたいな感じですね。
この記事では、Difyを使ってAIエージェントを作る具体的な5手順を、ざっくりわかりやすく解説します。
そもそもDifyって何?
Dify(ディフィ)は、ノーコードでAIアプリやAIエージェントを構築できるプラットフォームです。2026年4月時点で、全世界で100万以上のプロジェクトが稼働しているとされています。
何がすごいかというと、ChatGPT(GPT-4o)やClaude、Geminiなど、好きなAIモデルを選んで組み合わせられるところ。しかもドラッグ&ドロップで処理の流れを設計できるので、コードを1行も書かずにAIアプリが作れるんですよね。
料金(2026年4月時点)
クラウド版の料金はこんな感じです。
- Sandbox(無料):個人の検証・お試し用。200回/月のメッセージ上限あり
- Professional($59/月):本格運用向け。5,000回/月
- Team($159/月):チーム利用。無制限に近い
まず無料のSandboxで試して、使えそうなら有料にする…という流れが一番無駄がないです。ちなみにセルフホスト版(自分のサーバーに設置)なら完全無料で使えます。
STEP 1:Difyにアカウント登録する
まずはDifyの公式サイト(dify.ai)にアクセスして、アカウントを作ります。Googleアカウントで登録できるので、1分もかかりません。
登録するとダッシュボードが表示されます。ここがエージェント作りのホームベースになります。
STEP 2:「エージェント」タイプでアプリを新規作成
ダッシュボードの「アプリを作成」ボタンを押すと、いくつかのアプリタイプが出てきます。
- チャットボット
- テキスト生成
- エージェント
- ワークフロー
ここで「エージェント」を選びます。エージェントは、ただ質問に答えるだけじゃなく、Web検索やファイル読み込みなどのツールを自分で判断して使ってくれるタイプのAIです。
ざっくりいうと、チャットボットが「聞かれたことに答える」のに対して、エージェントは「自分で考えて動く」という違いがあります。
STEP 3:AIモデルとプロンプトを設定する
エージェントの設定画面では、まず使うAIモデルを選びます。
- GPT-4o:バランス型。迷ったらこれ
- Claude 4 Sonnet:長文の処理・分析が得意
- Gemini 2.5 Pro:Googleのサービスとの連携に強い
次にプロンプト(AIへの指示文)を書きます。ここがエージェントの「性格」と「能力」を決める部分なので、一番大事です。
たとえば「あなたはWeb制作の見積もりアシスタントです。ユーザーが要件を伝えたら、工数と概算費用を出してください」みたいな感じですね。
コツは「役割」「やること」「やらないこと」の3つを明確に書くこと。曖昧な指示だと、AIも曖昧な回答しか返してくれません。
STEP 4:ツールを追加して「できること」を増やす
エージェントの本領はここからです。ツールを追加することで、AIが「自分で検索する」「ファイルを読む」「APIを叩く」といったアクションを取れるようになります。
Difyで使える主なツールはこんな感じです。
- Web検索:最新情報を自動で調べてくれる
- ナレッジベース:自社のマニュアルやFAQをアップロードして、その情報をもとに回答
- API連携:Slack、Notion、Google Sheetsなど外部サービスとつなげる
- コード実行:計算やデータ処理を自動で行う
私が実際に使っていて便利だなと思うのは「ナレッジベース」です。自分の過去のブログ記事やサービス資料をアップしておくと、それをもとに回答してくれるので、問い合わせ対応がめちゃくちゃ楽になります。
STEP 5:テスト→公開→運用
設定が終わったら、右側のプレビュー画面でテストします。実際に質問を投げてみて、期待通りの回答が返ってくるか確認してください。
うまくいかない場合は、だいたいプロンプトの修正で解決します。「もっと具体的に答えて」「箇条書きで回答して」みたいな追加指示を入れていくイメージですね。
テストがOKなら「公開」ボタンを押すだけ。Web埋め込み用のURLやAPIキーが発行されるので、自社サイトやSlackに組み込めます。
「自分の業務に合ったAIエージェントを一緒に作りたい」という方へ
MJ-Labでは、生成AIの導入から運用までマンツーマンでサポートする生成AIレクチャーを提供しています。Difyの設定からプロンプト設計まで、あなたの業務に合わせて一緒に作れます。
まとめ
- Difyはノーコードで自分専用のAIエージェントが作れるプラットフォーム
- 無料プラン(Sandbox)があるので、まず試すのにお金はかからない
- 5つの手順:アカウント登録→アプリ作成→モデル&プロンプト設定→ツール追加→テスト&公開
- 一番大事なのはプロンプト設計。「役割・やること・やらないこと」を明確に
- ナレッジベースを使えば、自社の情報をもとに回答するAIが作れる
AIエージェントって聞くと難しそうに感じるかもしれないですが、Difyを使えば「とりあえず動くもの」は30分くらいで作れます。まずは無料プランで1つ作ってみると、「あ、こういうことか」って体感できると思いますよ。
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「AIエージェント」って結局、個人事業主に関係あるの?
2026年に入ってから「AIエージェント」という言葉をやたら見かけるようになったんですよね。
ざっくりいうと、AIエージェントは「ゴールだけ伝えたら、あとは自分で考えて動いてくれるAI」のことです。ChatGPTみたいに「1回質問→1回回答」じゃなくて、複数のステップを自律的にこなしてくれる。
「でもそれって大企業の話でしょ?」と思うかもしれません。私も最初はそう思っていました。でも実際にフリーランスとして使ってみたら、むしろ人を雇えない個人事業主こそ恩恵が大きいと感じています。
今回は、私が実際に業務で使っているAIエージェントの活用事例を3つ紹介します。
そもそもAIエージェントとは?(30秒で分かる説明)
従来のAI(ChatGPTなど)は「質問に答える」のが基本でした。こちらが1つ質問すると、1つ答えが返ってくる。
AIエージェントは違います。「このブログ記事のアクセス状況を分析して、次に書くべき記事のテーマを提案して」と指示すると、以下を全部自動でやってくれるんです。
- Google Analyticsのデータを取得する
- Search Consoleの検索クエリを分析する
- 競合サイトの状況を調べる
- 候補をスコアリングして提案する
つまり「ゴールを伝えたら、途中の工程を自分で考えて実行してくれるAI」です。2026年3月時点で、Claude Code、Google Gemini、OpenAI Codexなどが代表的なツールです。
活用事例1: コンテンツ分析の自動化
私が一番助かっているのがこれです。
MJ-Labではブログやnoteなど複数のプラットフォームでコンテンツを発信しているんですが、「次に何を書くか」を決めるのが意外と時間がかかるんですよね。GA4を見て、Search Consoleを見て、競合を調べて…みたいな作業を毎回やっていると、それだけで1〜2時間は飛ぶ。
これをAIエージェントに任せたら、GA4データの取得→キーワード分析→競合調査→記事候補のスコアリングまで全自動でやってくれるようになりました。私がやるのは最終的な「どの記事を書くか」の判断だけ。
プログラミングスクールでゼロから学んでエンジニアになった経験があるので、スクリプトの初期設定は自分でできましたが、実は設定さえしてしまえば技術的な知識がなくても運用できます。
活用事例2: 調査・リサーチの自動化
フリーランスの仕事って、実作業よりも「調べる時間」が長いこと、ありませんか?
たとえばクライアントから「このサービスの競合を5社調べて、それぞれの特徴をまとめてほしい」と言われたとき。人力でやると半日かかるような作業が、AIエージェントなら20〜30分で終わります。
私の場合、Web制作の見積もり前に「類似サイトの構成・デザインパターン・使用技術」を調べるのにAIエージェントを使っています。「こういうジャンルのサイトを10件調べて、共通するデザインパターンと差別化ポイントを整理して」と伝えるだけ。
活用事例3: コード生成とレビューの自動化
これはエンジニア寄りの話になりますが、Claude Codeのようなツールを使うと、コードの生成→テスト→修正のサイクルをAIエージェントが自律的に回してくれます。
営業・起業・人材業界を経てエンジニアになった私としては、「プログラミングの知識はあるけど、全部自分で書く時間はない」というフリーランスにとって、AIエージェントは最高のペアプログラマーだと感じています。
ただし、出力をそのまま使うのは危険です。必ず自分でレビューすること。AIが書いたコードにセキュリティの問題が潜んでいることもあるので、最終チェックは人間の仕事です。
個人事業主がAIエージェントを始めるための3ステップ
ステップ1: 「毎回同じことをやっている作業」を洗い出す
メール返信のテンプレ作成、請求書の確認、SNS投稿文の作成、データの集計…。「考える必要はないけど時間がかかる」作業がAIエージェント化の最有力候補です。
ステップ2: 無料で始められるツールから試す
2026年3月時点では、ChatGPT(無料プランあり)、Google Gemini(無料)、Claude(無料プランあり)が手軽に始められます。まずは日常業務の1つを「AIに任せてみる」ところからスタートするのがおすすめです。
ステップ3: 繰り返しの作業をスクリプト化する
「毎週やっている分析」「毎月やっている集計」のように定型化できる作業は、スクリプトやワークフローとして自動化できます。ここまでくると、本当に「デジタルの同僚」が増えた感覚になります。
まとめ
- AIエージェントは「ゴールを伝えたら自律的に動くAI」。2026年最大のトレンド
- 人を雇えない個人事業主・フリーランスこそ恩恵が大きい。1人で複数人分の仕事が回せるようになる
- まずは「毎回同じことをやっている作業」からAIに任せてみるのがおすすめ
- ただしAIの出力は必ず人間がチェックすること。最終判断は自分の仕事
- 無料ツールで始められるので、まずは試してみて「使える感覚」を掴むのが第一歩
生成AIレクチャー(60分 ¥12,000〜)― AIの活用法をマンツーマンでお伝えします
AI導入コンサルティング(¥30,000/回〜)― 自社の状況に合わせたAI導線設計を一緒に考えます
関連記事: Difyで自分専用AIエージェントを作る5手順
Claude Codeって名前は聞くけど、実際どう使うの?
「Claude Code、なんかすごいらしいけど、実際に仕事で使ってる人ってどう活用してるの?」
って思ってる方、けっこう多いんじゃないですか。
私はフリーランスでWeb制作やAIレクチャーをやっているんですが、正直に言うと、Claude Codeなしの仕事にはもう戻れないです。それくらい日常業務に入り込んでいます。
QiitaやZennにはエンジニア向けの技術解説がたくさんあるんですけど、「フリーランスがビジネスの現場でどう使っているか」という視点の記事って、意外と少ないんですよね。
この記事では、私が実際に4つのWebメディアを運営しながらClaude Codeをどう使い倒しているかを、具体的に5つ紹介します。
Claude Codeとは(ざっくり)
Claude Codeは、Anthropic社が提供するターミナルベースのAIコーディングアシスタントです。
ChatGPTやClaudeの通常版と何が違うかというと、あなたのパソコンのファイルを直接読み書きできるという点です。チャットで「このファイルを修正して」と言えば、実際にファイルを開いて、コードを書き換えて、保存までやってくれます。
2026年3月時点では、こんな機能が使えます。
- Auto Mode: 低リスクな操作は自動承認。いちいち「OK」を押す手間がなくなった
- MCP連携: 外部サービス(GitHub、Stripeなど)と直接やり取りできる
- /loopコマンド: 定期タスクをバックグラウンドで自動実行
- Agent Teams: 複数のAIエージェントを並行して動かせる
ただ、機能がすごいこと自体はあんまり重要じゃなくて。大事なのは「自分の仕事にどうフィットさせるか」なんですよね。
フリーランスの実務でどう使っているか(5つ)
1. ブログ記事の生成・WordPress投稿まで全自動
私は4つのWebメディアを運営していて、コンスタントに記事を追加する必要があります。
Claude Codeを導入する前は、記事1本に3〜4時間かかっていました。キーワード調査、構成作成、本文執筆、WordPress投稿、アイキャッチ作成、meta description設定……。
今は、これを1つのコマンドで回しています。
具体的には、Claude Codeに「このキーワードで記事を書いて、WordPressに投稿して」と指示すると、こんな流れで進みます。
- 既存記事の重複チェック(WP-CLIで自動取得)
- 競合調査(WebSearchで上位記事を分析)
- 記事構成の作成
- 本文HTML生成
- WordPress投稿(カテゴリ・タグ・meta descriptionまで)
- アイキャッチ画像の自動生成・アップロード
- SNS投稿文の作成
人間がやるのは「最終チェック」と「SNS投稿のコピペ」だけです。
2. WordPressサイトの保守・メンテナンス
4つのWordPressサイトを1人で管理するのって、地味に大変なんですよね。
プラグインの更新確認、不要な画像の整理、リダイレクト設定、SEOプラグインの設定変更……。こういう「やらなきゃいけないけど時間がかかる」作業をClaude Codeに任せています。
たとえば、1,000枚以上ある未使用画像を安全に削除する作業。記事本文・固定ページ・アイキャッチ・テーマ設定すべてをチェックしてから削除対象を特定する必要があるんですが、Claude CodeならSSH経由でWP-CLIを叩いて、全部自動で判定してくれます。
手動でやったら半日以上かかる作業が、10分で終わります。
3. SEO分析・キーワード調査
記事を書く前のキーワード調査も、Claude Codeでやっています。
Google Analytics 4とSearch Consoleのデータを自動取得するスクリプトを組んであって、「今月のパフォーマンスを分析して」と言えば、4サイト分のデータをまとめて取得・分析してくれます。
特に役立っているのが、「個人ブログが勝てるキーワードの見極め」です。
検索上位に個人ブログやYahoo知恵袋が入っているキーワード=大手が手薄な穴場。逆に、大手メディアが独占しているキーワードは、いくら良い記事を書いても検索流入は見込めません。
この判断をClaude Codeに組み込んであるので、「このKWは狙える」「このKWは避けた方がいい」を自動で教えてくれます。
4. コード生成・デバッグ
Web制作の案件では、Claude Codeがペアプログラマーみたいな存在になっています。
私はプログラミングスクールでゼロから学んでエンジニアになった人間なので、ゴリゴリのコンピューターサイエンス出身ではないんですよね。だからこそ、Claude Codeの「コードを読んで、修正案を出して、実際にファイルを書き換えてくれる」機能がめちゃくちゃ助かっています。
WordPressテーマのSCSS修正、Pythonスクリプトの作成、シェルスクリプトの自動化……。「こういう処理をしたい」と日本語で伝えれば、動くコードが出てきます。
しかもプロジェクトのファイル構成を理解した上でコードを書いてくれるので、既存のコードベースとの整合性も取れています。
5. ドキュメント管理・ナレッジ整理
4サイトの運用情報を1人で管理するのは、記憶力だけでは無理です。
各サイトのWordPressログイン情報、カテゴリ構成、アフィリエイト設定、タグ体系、投稿ルール……。これらをすべてマークダウンファイルで管理していて、Claude Codeが毎回のセッション開始時に自動で読み込んでくれます。
作業が終わったら「関連ドキュメントを更新して」と言えば、変更内容に合わせて複数のファイルを一括更新してくれます。情報の整合性を保つのが、劇的に楽になりました。
CLAUDE.mdの設計が9割
ここまで読んで「Claude Codeすごいな」と思った方もいるかもしれませんが、正直に言うと、Claude Code自体がすごいんじゃなくて、CLAUDE.mdの設計がすべてなんですよね。
CLAUDE.mdというのは、プロジェクトのルート(一番上のフォルダ)に置く設定ファイルです。Claude Codeが起動するたびに自動で読み込んでくれます。
ここに何を書くかで、Claude Codeの動きがまるで変わります。
私のCLAUDE.mdに書いていること
- 管理サイト一覧: 4サイトのURL・特性・戦略の違い
- SEO方針: 「大手と正面から張り合わない」「ニッチKWを狙う」等の具体ルール
- ファイル構造: 一時ファイル・ドキュメントの置き場所ルール
- WordPress操作の安全確認: 画像削除時に確認すべき5つのチェック項目
- 文体ルール: けんすうスタイルの具体的な指針
- コミュニケーションスタイル: 「結論から先に言う」「選択肢は3つ以内」
要するに、「新しいチームメンバーへの引き継ぎ書」だと思ってください。
よくある失敗が、CLAUDE.mdに情報を詰め込みすぎること。長くなりすぎると、Claude Codeが重要な指示を見落とすことがあります。私の場合、CLAUDE.md本体はコンパクトに保って、詳細は別ファイル(docs/配下)に分離しています。
設計のコツ
- 最初から完璧を目指さない: 使いながら「これも書いておけばよかった」を追加していく
- 禁止事項を明確に書く: 「やってほしいこと」より「やってはいけないこと」の方が効果が高い
- 具体例を添える: 「丁寧に書いて」より「〜なんですよねという語尾を使う」の方が伝わる
- 階層構造を活かす: グローバル設定(~/.claude/)、プロジェクト設定(CLAUDE.md)、メモリファイルの3層で管理する
始め方(具体的な手順)
Claude Codeを始めるのは、実はかなり簡単です。
ステップ1: インストール
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行するだけです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
Node.js 18以上が必要です。入っていない方は先にNode.jsをインストールしてください。
ステップ2: 起動
作業したいプロジェクトのフォルダに移動して、claudeと打つだけ。
cd your-project
claude
初回はAnthropicアカウントとの認証が求められます。画面の指示に従えばOKです。
ステップ3: CLAUDE.mdを作る
起動したら、/initコマンドでCLAUDE.mdの雛形を自動生成できます。最初はシンプルでいいです。使いながら育てていくものなので。
ステップ4: まずは小さく使ってみる
いきなり大きなタスクを任せるのではなく、まずは小さなことから始めるのがおすすめです。
- 「このファイルの内容を要約して」
- 「このコードにコメントを追加して」
- 「READMEを日本語で書いて」
Claude Codeの動き方を理解してから、徐々に大きなタスクを任せていくと失敗しにくいです。
料金について
Claude Codeの利用には、Claude Pro(月額20ドル)またはClaude Max(月額100ドル/200ドル)のサブスクリプションが必要です。API利用の場合は従量課金です。
私はMaxプランを使っています。月200ドルは安くないですが、削減できる作業時間を考えると十分元が取れています。1日あたりに換算すると約900円。その分の時間で1つでも案件を多く回せれば、簡単に回収できる金額です。
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まとめ
フリーランスがClaude Codeを実務で使い倒してわかったことをまとめます。
- ブログ記事の生成から投稿まで全自動化できる: キーワード調査からWordPress投稿、アイキャッチ生成まで一気通貫
- WordPress保守が劇的に楽になる: SSH + WP-CLIで複数サイトを効率管理
- SEO分析の精度と速度が上がる: GA4・Search Consoleのデータを自動取得・分析
- コーディングのペアプログラマーになる: プロジェクト全体を理解した上でコードを書いてくれる
- CLAUDE.mdの設計が成果の9割を決める: AIの性能より「指示書の質」が重要
Claude Codeは、使い方次第でフリーランスの生産性を大きく変えるツールです。ただし、魔法のツールではありません。「自分の業務をどう構造化して、AIに何を任せるか」を設計できる人が、最大限の恩恵を受けられます。
営業・起業・人材業を経てエンジニアになった私の経験から言うと、技術力よりもビジネスの全体像を理解している人の方が、Claude Codeを上手く使いこなせると思っています。
「自分の仕事にもClaude Codeを取り入れてみたい」「CLAUDE.mdの設計を一緒に考えてほしい」という方は、気軽にご相談ください。